新しい家なんかどう見つければいいんだっつーの。
アパートとか団地なんかには住めないよ。
じゃあマンション?いや・・・でも・・・
正直言えばあたしは、一人じゃ生きていけない人間。
だからこんな風にアイツと暮らして・・・

今にも零れ落ちそうな涙を涙腺へと引き返して、タクシーを呼んだ。
大荷物をタクシーのトランクに入れて、車内に乗り込む。
「この近くで漫画喫茶とかってありますか?あったらそこにお願いします」
運転手さんも、こんな夜中に大荷物抱えた女なんか初めて見たに違いない。
いやでも・・・東京は色々あるからなぁ。
しかもあたし、お金いくら持ってるよ。下ろさなきゃだなぁ・・・

なんでこんなにいきなりみじめな思いをしなきゃいけないのか。
グッと堪えたはずの涙が、零れ落ちた。

漫画喫茶へと着いて、個室へと案内される。

慣れない手つきでパソコンを起動させて・・・
あれ、なんだっけ。あれ。
誰かと一緒に暮らすやつ。えーっと。
あ、ルームシェアだ。ルームシェア。

一番最初に出てきたページをとりあえず開く。
そこにあった一番新しい投稿に目を通した。

「あれ、これ結構いいんじゃない?」