陽はすでに地平線に吸い込まれ、反対側の空は夜の闇が迫りかけてきていた。 「・・修」 「・・美月」 互いを確かめ合うように名を呼び合う。 「ごめんね…修、 それと、 これからもよろしくね。 私、修がだいっ」 最後の言葉は修に飲み込まれた。 やさしいキスが私に応えてくれる。 (“俺も大好きだ”)って・・・ ―――――・・・ 少し意地悪で、強引。 修の優しさはいつもこそばゆい。 けど、私は溺れるようにあなたに心を許し、甘えてしまう。 それは、 修、 あなただからなの。 END