白雪姫のキスは甘い蜜








スゥ…と歌が終わり釘づけだった視界が戻ってきた気がした。


それどころか、自分の世界が戻ってきたような…





あぁ…俺、今さっきまで、彼女の歌が作る世界に行っていたんだな。





そう感じずにはいられなかった。








「どうでしたか?」



姫は耳を大きく覆うヘッドフォンを取るとこちらに視線を向けてきた。





「イメージできました。ありがとうございます」





姫との差を目の当たりにして思わず敬語になっていた。



イメージっていうか、もう歌の世界につれて行かれたけどな。






姫の歌を聞いていたディレクターは終始満足気に微笑んでいた。






お前はやっぱり…すごいやつだ…




いつか俺はお前に届くだろうか…