【優side】 目の前で歌う正真正銘の歌姫に 俺の視線も心も奪われるようだった。 思わず息をするのさえ忘れるくらい釘づけになっていた。 響いてくるハーモニクスに、音色に、歌詞に、 姫の歌に対する思いが全身にぶつかってくるような感覚がした。 普段とは全く違う。 いつもは周りに溶け込むような彼女が マイクを目の前にしただけで変わった。 ものすごいオーラ。 周囲を圧倒するような迫力。 そして、近づけないような…彼女を遠く感じた。 言葉では言えない、確実な差がそこにはあった。