こちらです。……愛理様。 通されたのはどこか雰囲気の違う温室。 遼が出て行くと愛理は翔の方を向いてニッコリと笑った。 「………貴方が麻衣の彼氏だよね?」 「……あぁ、そうだけど。っでもなんでそれを知っている?!」 ……そうだった。 陸に前に私のするやんな素性がばれた時、皆の記憶を消して貰ったんだった。 「私は今日が初めてここに来たんじゃないの。私はつい三日前まで麻衣と、貴方の彼女と友達だったんです。」