『ちょっと休憩してくる!』

席をガタッと立ち、広報を出る

「あ、観月っ!」

陽子が後から追いかけてくるけど
私は早足で自販機へと向かう



『私があいつ苦手なの知ってるでしょ?!』

陽子をきっと睨み付ける

「ごめん〜
だけど観月もたまには楽しまないと」

『あいつがいるなら行かない!』


飲めないブラックコーヒーを買う
文哉のいない寂しさからか
自販機では文哉がいつも飲むものを
買ってしまうようになっていた

「亮がいない飲み会なんて
あるわけないじゃん〜
観月とは席離すから!!」

『う〜・・・』

「みんな観月と話したがってるし・・・
ね?行こう?」

『・・・分かった』

「うそ!?やった!観月愛してる!!」


陽子は私を抱き締めて喜んだ