「は?何言ってんの?」

『あたしはっ・・・
遠距離なんて耐えられない!!
絶対、毎日不安で押し潰されそうになる
そんなの無理だよ・・・』


泣くな、あたし

でも自分の意思では止めることは出来ない
次から次へと溢れ出す涙

「俺のこと信じてないの?」

『今までだったらっ、大丈夫だった
かもっ、しれないけど・・・
今日の、ことが、あったから』
「彼氏じゃなかったら平気なの?」


ほら、文哉はまた冷静だ
泣いてるのは私だけ
辛いのだって、私だけでしょ?

『平気じゃないけど・・・
しょうがないから』

「俺は無理だよ
別れる意味も分からない」

『だって・・・』

「とにかく!
別れねぇから、何があっても」


そう吐き捨てて
文哉は部屋を出ていってしまった