「えっ!!いいけど・・・雨だよ??」


さっきまで晴れてたはずの天気が崩れ、今ではどしゃ降りの雨が降っている。


「も~う!!!こういうときに限って~!!!」


「え~??こういうときってどういう意味~???」


「もう、春(はるん)なんて嫌いなんだから。」


「何でそうなるの~?!もう、行くからねっ!!鈴も学級委員でしょ?」


「学級委員ってこういう意味でも面倒や~!!!」


「もう~・・・鈴ってわかんない・・・。」


本当は、次の授業でもサボって、春と恋バナでもしようと思ってた。


よく考えれば、春って天然の上に真面目だったんだ~。


私は、そう思いながらも、制服のまま体育をサボってしまった。





「鈴~!!」

「あ~春。」


「行きなさいっていったのにぃぃ~!!何で、サボったの!!」

「あ~っごめん。先生怒ってた??」

「全然。」

「え~??サボったのにっ?」

「保健室に行きました。って言っておいた。その場しのぎの嘘だけどw」

「で、バレなかったの???」

「まぁね♪」


春は、きっと真面目だから、先生に信用されてるんだと思う。


ちょっと、ホッとした。自分がサボったのに・・・



「次は掃除だからねっ!!サボっちゃダメだよっ!!!」


「わかってる!」


そう言って、私は掃除場所である「階段」に向かった。