「行こうか。」

と、言ったとたん鈴奈はまた笑顔になった。

そして、

「うん♪」

と言った。




「で・・・友達は??」


「友達??ぁ・・・はるんチャンのこと??
 邪魔しちゃ悪いからって帰っちゃった。」


「あっ、そう。」


「秀樹は私と二人っきりのほうがよかった??」


「別に・・・。」


「わ~!!ひっど~い!!」


しつこいやつ。


「友達って言ったけど、鈴奈って友達いたっけ??」


「え・・・。ん~っとね、今日できたの。」


「は?」


「引っ越してきた仔!!!」


「・・・えぇ!!!」


「だから、秀樹を見せようって思ってね・・・。」


悲しそうに下を向きながらつぶやいた。

俺は頭をなでながら、


「鈴奈らしいなっ♪」


といった。


鈴奈は俺を見て微笑んだ。