執事と共に賭け事を。

「……かつての恋人を痛めつけるのかしら?」


ツバキは、かろうじて口元に微笑をたたえてそう言った。


間近で、シャネルの5番が強く香る。

春樹は、微かな笑みを浮かべて言い放った。


「そういうところ、本当にそっくりです」


何かを懐かしむような表情。



「私の母に」



ツバキの顔から、笑みが消えた。