執事と共に賭け事を。

恵理夜が運ばれてきた指輪を手にした途端、ナイフが飛んできた。

正確に恵理夜の手を狙うナイフが、その手に届こうとした途端、


――キィン


食器用のナイフが、それを打ち落とした。


「邪魔は、させません」


ナイフを打ち落とされて歯噛みするツバキを見据えながら、春樹が言った。

けれど、ツバキは余裕の笑みを浮かべた。


「最初から、こうすればよかったのよ」


――次の瞬間、恵理夜は屈強な給仕二人に羽交い絞めにされ、春樹も腕を後ろ手に回されその自由を奪われていた。