執事と共に賭け事を。

――ぱぁん

乾いた、鮮やかな音。


「目を、お覚ましください」


恵理夜の頬を張った手をそのままに、春樹は深い声色で鋭く言った。


「春、樹……?」


呆然と、頬を押さえながら恵理夜は、かろうじて彼を呼んだ。