執事と共に賭け事を。

「春樹、ここへ来るときはヒガキさんに案内されながら来たわよね」

「はい、103号室の隣の部屋だという説明を聞きながら」

「それで私、聞いたわよね。104号室はないのかって」

「はい、4という数字は不吉だから部屋の番号として避ける傾向がある、というお話も致しました」


恵理夜は、首をかしげた。


「……この船は外国船のはず」


春樹の目が、一瞬見開かれた。


「外国の船が4という数字を避けるということはないはず。そして現に……」


恵理夜は、105号室の隣の部屋を指差した。