執事と共に賭け事を。

「ですが、この扉の向こうは……」


バルコニーだった。

地下へ下る階段などではない。


「……春樹、ここは間違いなく105号室よね」

「ええ、その通りです」

「確認したいわ」


恵理夜は、春樹と共に廊下へ出て、部屋の番号を確認した。


「確かに、105号室ね」


恵理夜は、ゆっくりと歩きながら、その階の部屋の扉についたナンバープレートを見た。

部屋は、一番端の101号室から110号室まで、規則正しく並んでいた。