執事と共に賭け事を。

春樹は、首を傾げるが黙って恵理夜の言葉に従った。


「貴方は、当然のことながら入り口の扉から入ってきたのだから、どちらが入り口かははっきりわかっていたわね」


恵理夜は、仰向けになった春樹の顔のすぐそばに手をつきながら問いかけた。


「はい」

「つまり、こっちが入り口だというのはすでにわかっていた」

「そうですね」


恵理夜は、春樹の額に手を当てた。


「目を閉じて、ただこの部屋にいることだけをイメージして」


春樹は、言われたとおりに目を閉じた。