執事と共に賭け事を。

「さて、恵理夜クン」


ヒガキは、足を止めながら陽気に言った。


「僕と勝負をしないかい」

「え?」

「ただし、ここでは何かを掛けないと勝負は出来ない」

「でも、掛けるものなんて……」

「随分、立派な指輪をしているね」


恵理夜は、指輪のはまった右手を抑えた。


「その指輪で十分だよ」

「でも、これは……」