嘘…山下くんがあたしを庇ってくれてる?え?今日はあたしの誕生日だったかな?
「おい山下、お前の女か?」
「違います」
細川くんの質問に即答で返す山下くん。期待をする間もなく素早いよぉ!
「けど、すみませんでした」
山下くんが謝ってる!?何で?何で山下くんが謝ってるわけ?
「あの場所には行きますから」
「……わかった。おい、滝沢」
「な、何よ!」
「邪魔すんなよ」
は?
「すみませんでした」
そして3人組が背を向けた後も、山下くんは頭を下げていた。
「な、んで山下くんが謝るの!?悪いのは細川くん達じゃない!」
「悪いのは、アンタ」
あたし?
「こういうの頼んでない」


