「滝沢」



やん、山下くんがあたしを呼んでるよ!どうしよう、初めてで胸がドキド…



「起きらんか、滝沢ぁ!」



バシィッ!



「はいいい、山下くん!!」



「今は授業中で山下はおらん。しっかり起きとけ!」



目の前にはさっきまでの笑みがない先生がいた。さっきのチューは夢!?……かなりショック。



あたしはヒリヒリする頭を抑えながら、さっきのことが夢だということを悔いた。



山下くんとのキスの味。いつか知ることができますように〜!



「……滝沢ぁ〜?」



「はいはい、ちゃんと聞いてますよ。頭の中の9.5割は山下くんのことなんですけどねっ♪」



「滝沢は放課後、草取り決定な」