なーんだ。あたしまだまだいけるじゃんっ!アタックしまくりじゃん!
「ありがとう、夏生!あたしこれからも山下くんに…ってあれ?」
くるっと隣を見たが、夏生の姿はなかった。そのかわりに…
「元気が出たところ済まないが時計を見てみろ、滝沢」
夏生のボイスとは一変した声が聞こえた。あれれ、この展開…前にもあった気がする。
「あ、ははは。やっだもう…授業始まってますね~!あたしってば恋に夢中になって、お·バ·カ·さ·んっ☆」
てへ☆とウインク付きで先生を見つめたが…
「滝沢、レッドカードだ」
「レッド?わぁ!情熱の色ですねっ?」
「……ふざけるな」
そしてクラスのみんなに笑われながら、イスの上に正座をして授業を受けたのだった。


