痛いくらい抱きしめられた。 サラサラの将稀の髪の毛があたしの肩に触れる。 わざわざあたしに吐息かけてるのかなって思う。 「優しくしてやるよ」 「将稀が言うとエロい」 「なんだよ?俺はそんな気これっぽちもないよ」 「それはそれでひどいかなぁ」 いつもみたい。 中学の一番最後みたい。 中学最後の遠足で海行ったときみたいな安心感。