「実力行使といきましょう。私の――いえ、主の願望の障害は排除させていただきます」 誰であろうと、妨げになるならばクラウンの目に情けはない。 有能にして万能、完璧にして完全なる執事。 それがクラウン・セバスだ。 白い手袋をはめた手が、宙の歪みに埋め込まれる。 その奥には、“お仕置きの物置”(ホークラックス)。ある物を掴み、文字通り“取り出した”。 銀色のマグナムだった。 取り出すなり、二発、幽霊に打ち込む。 しかして、貫通。肉に当たらず、幽霊の後方にある扉に穴を開けただけだった。