「遊びは終わりにしてやんよ、なぁ?さっさとおっちねや!」 先ほどと同様に魔物は向かう。闇の拳とてうかうかしておれず、来るべき対象に迎え撃ったが。 ――弾かれた。 力が拮抗せず、倍の力で殴られ、闇の拳は後方にのけ反った。 壊れはしない。だが、明らかなる隙。 「ヒィハハ!」 イリイアに悪手が伸びる寸前。 「地に堕ちなさい」 上から下へ圧迫された。 飛びかかった身が、べしゃりと地面に食い込む。 「ぐっ、んだよ、クソが!」 上から来る圧迫。重りを乗せられ、内臓が潰れそうだった。