梨絵に押し切られる形で


無理矢理参加させられたイベント



クジで決められた席についた梨絵と麻友



「こんばんは~っ!」


少し大人っぽい男の子二人が立っていた



女の子が気に入らなかったら


同席を拒否できる




梨絵が麻友の顔を伺う


何の興味もない麻友はどうでも良かった



「どうぞ…」


梨絵が席に促す



どうやら梨絵の好みのタイプらしかった



「有難う、でも良かった~


二人とも可愛い子で!」




関西の名門大学に通う1回生らいしいが


その風貌はかなりイケてる二人




梨絵はそのうちの一人に


一目惚れしたらしい



さすがに大学生だけあって


すべてに関してリードが巧かった




はじめ躊躇していた麻友だったが


自然とみんなのペースに飲み込まれる




楽しい時間だった




すぐ祐輔を忘れられる訳ではなかったが


少しは気が晴れたのも事実だった




あっと言う間にイベントは終了した


4人はまた会う約束をしてその日は別れた