迫力のある花火ではなかったが


ロマンチックさは最高だ



俺は様子を見計らって四角い箱を取り出す




「よかったらこれ受け取って!」


「えっ…?」



侑子は本当に驚いている様子だ




「俺とこれからも付き合ってくれる?」


「・・・・・」



すぐに返事しない侑子の顔を覗いてみる




侑子は泣いていた


言葉にならず頷くだけだった




その表情が一生懸命で…




俺はその時どんな言葉より


それが嬉しかったんだ…