「もうアタシ…学校行けない………」 「………そうかな。」 ずっと下を向いていた羽羅が、初めて『うん』以外の返事をした僕を見た。 「怖がって、目の前の現実から逃げたら…また、あの頃を繰り返すだけだよ。」 「…正臣」 「だから…一緒に頑張ろうよ、羽羅。」 「………うん。うんっ………。」 また泣きだした羽羅を、僕はまた抱きしめた。 僕の腕の中で小さく震える羽羅の体温を感じながら、僕は誓った。 「…大丈夫。」 「僕が羽羅を、守るから…。」 それがどれほど重く辛いことかも知らずに。