…しばらくして、泣き止んだ羽羅と
病室に戻った。
一緒にベッドに座って、
僕はゆっくりと話しだした。
「羽羅…昨日のこと」
ビクッ
『昨日』という単語に反応して、小さく肩を震わせる羽羅。
「…ごめんなさい」
口を開けば
羽羅はそれしか言わない。
そんな羽羅の手を優しく握ると、羽羅は弱々しい力で答えてくれた。
「…あのね、ダメなの。」
そしてぽつりぽつりと
話しだす羽羅。
「…うん。」
羽羅の言葉を1つでも聞きもらすことのないように。
羽羅に合わせて返事をした。
「正臣が、誰かのものになっちゃったら…って思うと、自分が何やってるんだか分かんなくなるの。」
「……うん。」
「だからっ、だからっ…」
「うん。」
「…木下さんに、クラスのみんなに、怖い思いさせちゃった…。」
「…うん。」
