僕は羽羅の家に行こうと思い、病院の出口まで来た。
どこから出ればいいんだろうと、ウロウロしていると…
「…ま、さおみ?」
遠くから羽羅の声。
「…羽羅!?」
「正臣…っ」
駆け寄ってくる羽羅。
そして、僕は周りに人がいるというのに
羽羅を力いっぱい抱きしめた。
「正臣…っ、ごめんなさいっ、ごめんなさいっ、ごめんなさい…っ」
泣きながらたくさん謝る羽羅。
「いいんだよ羽羅。羽羅は何も悪くないよ。悪いのは…」
全部この僕。
まるで子供をあやすかのように羽羅に話しかけた。
それから僕らは、しばらくそのまま抱きしめ合っていた。
