血が周囲に飛び散った。
…僕の血が。
「キャアァァァッ」
さらに騒ぐ教室。
「なんでぇ?どうして?正臣ー…」
けたけたと笑っている羽羅。
その目は笑っていないけれど。
「…ダメだよ羽羅。」
「これ以上、何かを傷つけちゃ。」
間一髪、木下さんを庇った僕は羽羅に腕を切られた。
「…正臣…なんでぇ…?」
「……これ以上、何かを、…自分を傷つけちゃダメだよ。」
…カシャン。
カッターを床に落とす羽羅。
そして、自分の手に付いた僕の血を見て、我にかえった。
「正臣…アタシ……アタシ………っ」
震えだす羽羅。
「大丈夫。大丈夫だよ羽羅…。」
僕は羽羅を
優しく抱き寄せた。
