怪我をしたリサは
細い足に不釣り合いなガーゼが当てられている

リサは自分のことよりも他人のことを優先に考える
さっきだって試合中に倒れて怪我したのは自分なのに

他人のことを心配して、無理してでも笑う


「あのさ……」

さっきまで、あんなことがあったのに
今は俺に対しても優しく接していて


見てるこっちがつらくなる…


「無理するなよ…」

「え……」

「強がってるのバレバレ」


優しいのはリサの長所とも言える
でも……

「もう少し、自分を大切にしろよ」


じゃないと、
心配で仕方がないんだ…