退屈しのぎだったのに、いつしか君を愛してしまった。




光り輝く夕日が
とても切なく見えた。




そして………
視線の先には、今もっとも逢いたくて…愛しい人の姿があった。




俺と同じで
佑月もすごく切ない顔をしていた。




「一人でなに黄昏れてる?」



黄昏れてるその姿が…
すごく可愛くて。


話かけるのに、少し緊張した。





「そんな顔してっと、海に投げ飛ばすぞ〜?」




「陽斗さん…今日は意地悪ですね」





「碧空っぽいこと言ってみた。で、なんで一人なんだ?」





「あはは…。あぁ…ちょっと一人になりたかったんです。でも、陽斗さんが来てくれてよかったです」





「そうか。なら一緒にいる。そういえば姉貴に会ったみたいだな。姉貴、お前のこと相当気に入ってたみたいだぞ」





本当は佑月は
一人なりたいんだろうなって思った。




だけど一人にしたくなかった。





「桜子さん、私も大好きになりました」




「あはは…大好き、か」





大好き…………ね。




俺もお前にそう言ってほしいよ。









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