108。 ずっと、探していた。 だって、だって。 アイツはあるの。 アイツを好きなあの子もある。 向こうで、受験番号、二人で持って嬉しそうにキャイキャイ言っている。 悔しい。 付け入る隙なんて全くなくて。 隣にいた、塾の先生がポンと優しく頭を撫でてくれて涙が一筋流れた。 悔しさと、悲しさ。 どっかに行って今だけは。 Fin