その公園で転んでおでこを切ってしまった事や、家なら大丈夫だと思ったのに、家の中で又転んでおでこを切ったことなど。


全てが懐かしい思い出。


そう言えば、その病院でも迷子になったことを思い出した。


薫と二人を待たせて、会計をしているすきに二人が消えた。


光が何処かへ行こうとするのを、薫が追いかけたのかも知れない。


探し回ると、三階のおばあちゃんがいる病室に二人はいた。


おばあちゃんに貰ったパンを食べていたのだ。


そう言えば、もう昼ご飯の時間が過ぎいていた。


「二人がお腹がすいたと言うので、貰い物のパンをあげたけど、良かったかね。」


申し訳なくて何度も頭を下げた。


そのおばあちゃんが私も5人の子供を育てたから、お母さんの大変さはわかるからねと、優しい言葉を頂き、思わず涙がこぼれてしまう。


しばらくおばあちゃんと子育ての話をして、帰ってきた。


二人ともお腹もふくれて、車に乗せると直ぐに眠ってしまった。


光と一緒にいると、毎日が冒険してるみたいで、楽しいけれど、ものすごく疲れてしまうのだ。