光の母親離れを知りながらも、気づかない振りをしていたのかも知れない。


ずっと光は母親の私を必要としていたはずなのにと。


いつも私を探して、家に私がいないと不安になり、家を飛び出して私を探していた、光。


そんな光に、今は私が心配をされるだなんて。


私がここまで強くなれたことには、光の存在が大きい。


障害者を持つ親は強いと言われるが、強くならないとその子を育てていけないのだ。


光は今は仕事につけているが、現実障害者が働く場所は少ない。


この先増えた行く可能性があるのだろうか。


光君は働く場所があって良かったねと良く言われる。


今は良いけれど、来年仕事があるのかは分からないのが現実。


契約は2017年の3月から、2018年の4月迄の一年間。


毎年契約書を貰うとホッとして、次の契約書が貰えるのか?


不安になることの繰り返しだ。


別にこれは障害があるからとは関係ないとは思うのだが。


この仕事がなくなると、次の仕事を探す事は本当に困難だと思う。


今から、落ち込んでそんなに事を考える必要はないのかも知れないが、不安が消える事はない。