おいかわ病院の川野事務長は、ずっと障害者を見てきた人なので、光の行動も把握していてくれることが嬉しい。


おいかわ病院の事務長になってしまい、光君の面倒を中々見れなくて申し訳ありませんと言われたが。


その気持ちだけでも嬉しい。


川野事務長がこのおいかわ病院にいる限りは、光の仕事は保証すると言ってくれたが、川野事務長が他の病院へ行く事になると、光はおいかわ病院で働いて行けるのか、常に心配になる。


光はおいかわ病院で二年間は無事に働く事が出来て、今年で三年目。


その間に働く時間数も減り、土曜日の半日出勤もなくなり、ボーナスもなくなった。


そして、スリッパの洗浄の仕事がなくなる事になり、光の仕事がなくなってしまうのか。


今までは患者さんが靴からスリッパに履き替えて、病院内へ入っていたのだが、病院玄関の改装をして、靴のまま病院内へ入れる事になったのだ。


光も仕事がなくなることにかなりの不安があったと思う。


川野事務長は光に新しい仕事を与えてくれたのだ。


病院内のトイレの掃除、床、階段の掃除、外の花の水かけ、草とり、玄関の掃除など。


光はその仕事の時間割を自分で作り、頑張っている。


川野事務長に一冊のノートを渡され、そこに仕事の内容を毎日書いて、川野事務長に渡し、印鑑を貰う。


そのノートが8冊目になった。


このままずっと仕事がある事を願い続けています。