でも事実を 「俺ら幼なじみ」 いずればれるんだ 言っておいても良いよな 「涼君、私、教室行く」 明莉が声を振り絞り言ってきた 止めても無駄だ 長年の付き合いでわかっていた そんな明莉の背中を見つめる俺 「涼真君?」 まゆちゃんの声がする 「ん?」 「その……ごめん」 「気にしてないってば」 いやホントはめちゃくちゃ気にしてます 家帰ったら多分くたばってる それほどドキドキが止まらないんですよ 「よかった、 私も気にしてないよ」