という訳で、翌日。


「ふぇえ……っ」


私は、学校に無事復帰。

制服を着て校門の前に立っていた…というか、立ちすくんでいた。

理由は明白。

学校に大量に巣くった鬼の臭い。

強烈な泥の臭いに、校門をくぐるのすら躊躇われる。

臭いが強烈すぎて、黒いもや的な物まで見えるような……。

私は『視覚』で鬼をとらえられないんだけどなぁ…。