そんなあたしを強く抱き締めて
蓮が口を開いた。
「よかった…」
「えっ…?」
「お前の本音聞けて。
さっき偉そうな言い方したの
許してな?
そうでもしないとお前
絶対言わねーと思ったから」
蓮はあたしのこと、
本当に何でも分かってるんだなぁ…
「ここからが俺の本音。
…キモいとか不気味とか言って
まじゴメン!!!!
本当はそんな事思ってない」
「…じゃあ?」
「…実際はその逆。
芽生のメール見た瞬間
まじ嬉しすぎて死ぬかと思った。
でもさ、俺も素直にそんなん
言えるキャラじゃねーし!
だから、思ってもないことばっか
言いました。
……ほんとごめん」