【完】ツンツン♂ × ♀ツンツン




蓮の声が静かな廊下に響く。




あぁ、やっぱりそうだよね。
当たりだったみたい。



そうだよね、あたしはもう

今更可愛くなろうとしたって
それは伝わらないんだよね。





今さっきだって


ぶつかった女の子にあたしは
謝りもできなかった。




それに加えて


蓮に手を差し伸べられてるのを見て
少しヤキモチまで妬いてしまって。



あの女の子は何も悪くないのに。







ほんと


あたしって可愛くない。醜い。





蓮に嫌われちゃうのだって
きっと時間の問題。



これが自分のとってきた態度への代償
自業自得ってやつだ。