蓮の声が静かな廊下に響く。 あぁ、やっぱりそうだよね。 当たりだったみたい。 そうだよね、あたしはもう 今更可愛くなろうとしたって それは伝わらないんだよね。 今さっきだって ぶつかった女の子にあたしは 謝りもできなかった。 それに加えて 蓮に手を差し伸べられてるのを見て 少しヤキモチまで妬いてしまって。 あの女の子は何も悪くないのに。 ほんと あたしって可愛くない。醜い。 蓮に嫌われちゃうのだって きっと時間の問題。 これが自分のとってきた態度への代償 自業自得ってやつだ。