次の日、僕は恭弥を見送りに飛行場に行った。そこには流星や健太といった懐かしい面子ばかりいた。


「早いね。みんな。」


僕は流星に話しかけた。振り向く流星。


「……美海か?」


僕に驚いた表情の流星。あれ?

「そうだよ?僕だよ。」


「久しぶりだな!なんか少し女々しくなったんじゃねーか?」


流星が僕の肩をぽんぽんとしようとする。反射的に逃げる僕。

「あ……ごめん。流星……。」


僕が謝ると流星は微笑んだ。


「気にすんな。美海には美海の事情があるからな。俺も無意識で昔のようにしてしまった。あーあ。俺ってデリカシーねぇよな。」