僕はとりあえずメールを読んだ。



『今日は記念日だからな!覚えとけ。俺が絶対に美海を女にしてやる(笑)』



……だからなに?



これが率直な感想だった。僕は呆れて返事しなかった。

携帯を適当に投げて、ベッドにダイブ。そして、枕の下に隠している
漫画を取り出して読む。嗚呼、幸せ。


この時、僕はまだお互い好きじゃないって思っていた。けど、

今思うと僕はこの時から心のどこかで恭弥の事が好きだったのかもしれない。