付き合うといってもどうすればいいか僕には分からなかった。手を繋いだりしないといけないのかな?
でも、今の僕には出来ないよ。
「どうすればいいの?」
僕は単刀直入に恭弥に聞いた。恭弥は僕に顔を近づけた。近い……。
「ま、日にちがまだたってないからな。急かす必要はない。美海がやりたいようにすればいいさ。」
一番困る答え。やりたいように……かぁ。
「僕がやりたいように?」
「嗚呼。」
笑う恭弥。じわりじわりと恭弥の右手が僕の左手に近づく。僕は恭弥から逃げる。
「冗談だ。」
「…最悪。」
恭弥は僕をもう一度見て立ち上がった。あれ?恭弥ってこんなに身長高かったっけ?
「明日、また向こうに戻るな。」
「……明日、なんだ。早いね。」