こちらに背をむけ て、夜空を見あげ ている。室内はじめ じめしているのに、 1人だけ別の空間に いるみたいに、彼は 涼しげだ。 「よしお君って2回 もトラックにはねら れたの?」 「いやいや、いくら 俺でも1回だよ」 どういうこと? 頭蓋骨がクェッシ ョンマークで埋め尽 くされていく。