「…萌、ごめん」 「…え」 小さく、萌にだけ聞こえる声で俺は呟き、萌の体を南の前に差し出した。 胸が引き裂かれる感覚と、南に対する忠誠心で心が入り乱れ、かき乱され。 何故か誇らしく感じた。 南がニヤリと綺麗に笑うのと、萌の絶望の表情を視界の端に収め、俺は意識を手放した。 その後、萌がどうなったか、俺は知らない。