「何故、泣いている?」 誰かが言った。 「逢いたいから」 あたしが言った。 「逢わせてあげたら、泣かないのか?」 誰かが言った。 「多分泣かない」 あたしが言った。 あれは神様だった。 本当に神様がいた。