先生は旦那様(仮)2


『昔オーナーはホストでナンバー1でね、裏では芸能界もスカウトに動いてたんだって。』


まぁ、あの容姿なら俳優でもやっていける。


『オーナーも自分が書いた作詞で歌うのが夢だったのに…。』


『芸能界に声かけられたなら歌手になるのも夢じゃないだろ?』


『それが日向流星の(雪の華)っていう歌知ってる?』


『あぁ。あの当時オリコンチャート1位になった曲だろ?』


『それ作詞したのはオーナーだったの。オーナーは社長に俳優の道を薦められたけどオーナーは(雪の華)で歌手になりたいって。社長が承諾した一ヶ月後当時イチオシの日向が雪の華を歌って会社は大儲け。しかも日向が作詞、作曲したって。』


『それって盗作じゃん。』


『そう。それに腹立ったオーナーは社長を訴えるって言ったけど証拠はないだろ?って小切手渡されて芸能界からも追い出されて。で…そのお金で今の店作ったんだって。』


波瀾万丈な人生だな。