先生は旦那様（仮）２

『新垣があんな嘘つくなんて思わなかった。』


『だってあたしが先生のこと好きで家までいった。何て言ったら先生困るでしょ？』


『そりゃあ。』


『あたしもう先生が困ることしないって決めたの。だから講習もしないし、先生と誤解されることしないから安心して。でも…』


『ん？』


『先生のことは好きでいさせて。』


舞は恥ずかしそうに言った。


亜依菜がいない昔の俺なら舞に興味を持っただろう。


『勝手にしろ。』


俺たちは何もなかったように教室に入った。