『もしかして校長、愛野先生とあたしが何かあるとでも疑ってるんですか?』 校長は軽く頷いた。 『ははっ。ないに決まってるじゃないですか。昨日は塾の帰り一人で歩いてたらたまたま会って暗いから危ないだろうって心配して送ってくれたんですよ。』 舞が嘘をついた。 その嘘に俺は安堵した。 『愛野先生そうかね?』 『はい。』 『わかった。もういきたまえ。』 俺と舞は校長室を出た。