【亜依 菜side】 塾が遅く毎日空が家まで送ってくれる。 いつものように塾を出たところで帰ろうとした時あたしの目に違和感を感じた。 『ねぇ空、あたしのコンタクトずれてない?さっきから痛いんだよね。』 『どこ?』 空は背が高く屈みこむ体勢で目を見る。 『暗くてわかんねぇじゃん。』 空がもっと近くに寄ってきてあたしの目を覗いているときだった。 誰かに強い力で手首を捕まれ引っ張られてく。 その人に目をやると月人?