ひどく疲れた様子で部屋に戻って行くフェイトを見て、アレッとベスは首をかしげた
(何だか……おかしいわ)
フェイトにいくら説明してもよく分かっていなかったが、魔力には流れがある
それは目にする事ができる者もいるそうだが、普通は肌で感じるものだ
流れを感じて、それを操り魔法を行使する
しかし、フェイトは上手く魔力の流れを理解できていなかった
だから、魔法も上手く使えない
しかし、ベスが不意に感じたフェイトの魔力は変質していた
(……魔力が……肥大している………?)
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ハーフエルフであるウィリス先生は武術学科の演習場に魔術式学科の生徒を集めて言った
「今から合同演習を行います」
ウィリスが見渡すのは1年Aクラスの生徒達
武術科、薬学科、魔術式科の生徒全ての合同演習だ
柔和な目元をを細めてウィリスはくじを配っていく
「ルールは簡単、相手を戦闘不能にさせるかまいった、と言わせれば勝ちです。対戦相手はこのくじで決定します。先日お知らせした通り、武器はなんでもあり。魔術式科と薬学科の生徒はちゃんと準備してきましたか?」
ニコリと笑ったウィリスにフェイトは首をかしげる
準備とはなんの事か?
コソッと隣に居たレクルに聞けば、淡々と驚きの返答が帰って来た
「そう言えば、フェイト君は特別講義で居ませんでしたね。魔術式学科と薬学科は戦闘準備を事前にしておくように言われていたんです」
「え!?」


