ドオン
と、土の抉れる音がして顔を上げれば地面は無惨な姿になっていた
すぐ傍にいたはずのディン達がいないことに気付いて青ざめる
「ディン!ブラッド!リーバ!?」
腕のなかでベスが身動ぐ
「フェイト……放して」
「何言ってんだ!大丈夫か」
起き上がろうとするベスを止めようとすれば制される
「大丈夫、それより、時間を稼いで!」
「フェイト!ベステモーナ!」
倒れている2人の前にディンとブラッドが剣を構えて庇うように立った
ソレを確認して素早くベステモーナは体勢を整えた
「ベステモーナ、どれくらいかかる?」
「2分でいいわ」
「わかった」
フェイトは地面に膝をついたまま、目まぐるしく進む状況についていけない
しかし、ベスやブラッド、ディンはこの状況を理解して行動しているようだった
ディンとブラッドの剣に燐光が走る
魔方式の組み込まれた剣は通常の武器よりも強力だ
遠くでサイレンが鳴り響いている
詠唱を始めたベステモーナと、敵を迎え撃つディンとブラッド
その向こうにそれは見えた
濁った闇色のそれは、フェイトが初めて垣間見る虚無だった


